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消防見学及び消防車・救急車の体験試乗等の行事の機会に、消防職員が「マッチやライターで火遊びをしてはいけません」と呼びかけ、「幼児のうちから火の用心を」と訴えながら防火思想の普及に取り組んでいる。

 

二 町民と一体の防火広報
(一)防火ミニバレー・パークゴルフ大会
署・支署では、家庭・職場での火気の取扱いは女性が中心であることから、主婦層と職場の女性を対象にした防火ミニバレー大会と広く一般町民が参加してのパークゴルフ大会を火災予防期間中に開催しているが、どの大会も白熱した試合が繰り広げられ大いに盛り上がり、継続することが防火意識の高揚につながるものと認識している、

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(二)イベントによる広報活動
冷夏が続いた咋年の夏、珍しく夏日となった夏休み中の一日、小学生以下の児童、幼児を対象にしての「消防ちびっこ広場」を開催した。
この日は最高気温二五℃を超え雲一つない晴天に恵まれ、庁舎前に設けた「縁日コーナー」前に勢ぞろいした消防職団員がハッピ姿で待ち受ける中、午前一〇時の開催時間前から大書のちびっこが集まり、職員の開催の掛け声とともにちびっこは、「金魚すくいコーナー」・「ヨーヨーすくいコーナー」・「綿あめコーナー」・「かき氷コーナー」などに列ができ「縁日コーナー」は大繁盛であった。
長さ一〇mのホースを巻いて速さを競う「ホース巻きゲーム」や防火衣やヘルメットを着装してゴールを目指す「防火衣着装ゲーム」では、男の子も女の子も額に汗をかきながら挑戦し消防士気取り、景品の文房具などをもらったちびっこは大喜び、この体験を忘れずに遊びの中にも「火の用心」の心をいつまでも持ち続けてほしいものである。
「救急の日」の行事では、「健康まつり&救急の日」として町保健衛生課とタイアップして、町民の健康づくりの推進と救急の日及び教急医療過間の理解と協力を求めるため開催した。消防職員による心肺蘇生法の実技指導の後、緊急時に応急手当ができるよう訓練用人形を使用しての講習会や子供を対象とした「消防章等の体験試乗コーナー」・「金魚・ヨーヨーすくいコーナー」・「救助器具・資器材の展示コーナー」など健康と救急に関する多くの催しが盛り込まれ、参加者は消防職員からの教急自動車の正しい利用方法と一一九番の通報の仕方などを学び、救急業務の知識を得たものと思う。

 

おわりに
地域に密着した広報活動はイベント等の催しものの規模ではなく、「小さな広報活動で大きな成果」を目標に活動を展開し、地域に親しまれ、根付くよう毎年継続することこそが効果が見出されるものである。
ややもすると、マンネリ化になる傾向もあることから、職員一人ひとりが広報マンとしてアイデアと実行力を結集し広報活動に努めなければならない。
消防機関は、地域の安全を図るため自主防災組級の育成強化と防災意識の高揚を図り、明るく安全な町をつくるため地域住民と一体となり、火災予防の推進と防火・防災活動に職員一丸となって取り組んでいきたい。
(河村孝志)

 

 

 

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